実践報告&現場の声

(初級)「なかの国際交流フェスタに参加!~初級4課「私の国・町」~」

先日、中野区国際交流協会主催の「なかの国際交流フェスタ」が行われました。対面での開催となった今回のテーマは「ウクライナ  会いに行こう」です。様々なステージ発表や出店など、とてもにぎやかに行われました。

そして、わたしたち、イーストウエスト日本語学校からも、4組が参加しました。

今回はクラスで参加した発表(初級4課、初中級4課)をレポートします。初中級4課「住んでいる町で」の発表は初中級実践報告をご覧ください。

他詳細はイーストウエスト日本語学校のFacebookも一緒にどうぞ。

⇒ https://www.facebook.com/people/East-West-Japanese-Language-School/100063655268735/

では、初級4課「私の国・町」のできる!の発表についてお話したいと思います。

1⃣ A8有志&A9クラス 「私の国・町」発表(初級4課)

1月中旬、校内でなかの国際交流フェスタへの参加募集がありました。

◆参加のきっかけ

<A9クラス>『できる日本語 初級』の第4課「私の・町」の行動目標は「簡単に自分の出身地について友達や周りの人に紹介することができる」です。A9クラスでは、4課のゴール「できる!」として、教室内でクラスメイトに向けて、ふるさと紹介の発表をしました。日本語で初めてプレゼンテーションをするとあって、学生たちは「どきどきします」「本当にしますか?」と言っていましたが、いざ発表が始まると、とても堂々としていて、いきいきと自分のふるさとを紹介してくれました。お互いのふるさとの風景や気候、食べ物などに興味津々で、発表後は質問が止まりませんでした。その様子を見ていて、国際交流フェスタに参加したらいいのではないかと思いました。

<A8有志>

A8クラスからは1名の学生が参加を希望しました。1月に入った短期の学生で、何を発表するのがいいか考えていたときA9クラスが「私の国・町」を紹介すると聞きました。自分の国についてなら、負担なく準備ができるのではないかと思い、参加を希望した学生に聞いてみたところ、「それがいいです」と返事をしてくれたので、A9クラスと一緒に発表することになりました。

~*~このような経緯で、クラスを越えて合同で発表することになりました~*~

◆当日

リハーサルのため、授業の途中から会場のゼロホールに向かいました。道中、「あれは何の花ですか」「日本の子どものズボンは短いです。寒くないですか」などなど日本語でおしゃべりをしながら歩きました。

本番まで時間があったので、ゼロホール内を見学して回りました。中野区中央図書館では受付の人に本の場所を聞いたり、各自が自分の国の本を探したりしました。ギャラリーではそのときちょうどアート・ブリュット展「Here I am」が開催されていて、展示作品を1つひとつ丁寧に見て回りました。

本番の直前はとても緊張した様子でしたが、舞台袖ではお互いに励まし合って出番を待ちました。

いよいよステージです。客席から見ていた先生方からは後日、学生たちの緊張感がこちらにも伝わってきました、と言われたほど、学生たちは緊張していましたが、準備した内容をしっかりと発表することができました。

◆イーストウエスト日本語の教師でもあり、中野区の「金曜ボランティア」のスタッフとしてイベントに携わった先生からのコメントです。

学生は、事前練習のあと、聞いてもらう方々にわかりやすくするにはどの様に写真を表示したらわかりやすいだろうかとギリギリまで発表のパワーポイントを調整していました。本番の発表は、学生は緊張した様子もありましたが、しっかりと発表できていました。私の前に座っていらした方は、身を乗り出すように聞いていらして、各国の写真を見ては「へー」「あら素敵」と声にだしていらっしゃいました。日ごろ、なかなか学生の様子を広く皆様にお伝えする機会がありませんが、今回のような、学生の人柄を知ってもらうことができて身近な存在として感じてもらえる機会を、今後も大切にしていきたいと感じました。参加できてよかったです。

~*~~*~

◆発表後…後日談

参加したもう1つのクラス、A7クラスは発表内容が書かれた冊子を配布しました。(詳細は活動報告②へ)A7クラスでは、国際交流フェスタとは関係なくクラスで冊子を作ることを考えていたので、その流れで当日冊子を配布しましょうというのが自然に決まりました。それを見て、学生の一人が「どうして私たちの本はありませんか」と言っていました。それで、A9クラスでも初級4課で作った冊子を校内で閲覧できるようにしました。

準備、本番を通して、学生たち一人ひとりの新しい一面が見られました。また学生間の繋がりも以前にまして強くなったように感じています。見てくださった方に、留学生・日本語学校を地域の中の身近な存在と感じてもらえていたらうれしく思います。

                          (実践:高見・磯部・寺浦・伊瀬知)


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