実践報告&現場の声

(現場の声‐22)第3回「できるDEつながる会」の開催報告

“問い直し”からはじまる実践のリスタート ―第3回できるdeつながる会の記録―

                      

                      南大阪国際語学校 戸川朝子

昨年の夏にこちらで報告させていただいた、「第1回できるdeつながる会」を開催して1年が経ちました。

今回は、第3回について報告させていただきます。実は、第1回の終了後、「ぜひ参加したい!」とお声をいただき、第2回からハウディ日本語学校奈良校を迎え、4校で行うこととなりました。春に実施した第2回では、各校の『できる日本語』に関する実践と課題を共有しました。グループディスカッションを通じて、想像以上に多くのモヤモヤが現場にあることが明らかとなり、どうしたものか…と嶋田先生にご相談しました。すると、素早く1つ1つのモヤモヤへのアドバイスをいただきました(感謝~)。その後、いただいたアドバイスをもとに、各校で半年間実践を重ねました。そして8月初旬、主催メンバーが集まり、各校の取り組みとその成果を報告し合いました。そこでいまだ残るモヤモヤ課題として出てきたのが「学生の自律と評価」でした。まさに今、認定日本語教育機関となるために必須とされている項目でもあります。この報告会について嶋田先生にご相談し、8月の夏休み明け、満を持して嶋田先生に「できるdeつながる会」にご登壇いただきました!

嶋田先生は直前までより良い学びの場を!と試行錯誤を重ねてくださり、最終的には、『評価・自律学習を軸に、『できる日本語』の実践を見直そう!~今、教師に求められていること~』というテーマで、あらためて「教師力」についてお話&ワークをしてくださいました。当日は、4校から33名の先生が参加し、本当にあっという間の3時間でした。中でも、参加者の先生方にとって、学習者と教師の会話の聴き比べのワークをしてくださったことが、はっきりと“教師の問いかけや態度次第で、学習者の発話が大きく変わる”ことを実感できたようで、「はっとさせられた」と事後アンケートで述べられている先生が多くいらっしゃいました。他にも、嶋田先生や他校の教師同士の対話から「ゆらぎ」を共有し、あらためて「評価の工夫」や「誰のための評価なのか」「学生の自律学習を支える声かけ」「自律学習の動機づけ」といった実践の捉え直し、そして新たな気づきを得ることができました。

今回の会は、具体的な実践の共有の場ではありませんでしたが、日々の実践からいったん立ち止まり、“俯瞰して見てみる”ということができたように思います。参加した先生方はモヤモヤが全て解消されたわけではありませんが、「前向きにまた明日から取り組んでみよう!」という気持ちにはなったのではないかと思います(だって、最後の記念撮影時はみんなスカッとした笑顔だったので)。

 次回の開催までに、今回学んだことを活かして新たな実践に取り組み、次回はよりよい実践を共有できるよう、リスタートです!「できるdeつながる会」はこれからも“学びを創る教師”たちの交差点として、教師自身が“できる”を更新し続けていく場を提供していきたいと思います。これを読んでくださった皆さんも、よければ実践共有会を始めてみませんか?きっと『できる日本語』が学校という垣根を越えてつないでくれるはずです。

参考:現場の声21:「できるDEつながる会」の開催報告(2024.7.7)

                               https://www.dekirunihongo.jp/?p=2321

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